2011.10.03更新
今年もインフルエンザワクチンの季節がやってきました。
例年なら予約を開始するのですが、今年は事情が変わりました。
ワクチンの入荷が不安定です。原因は先日書いたように、1つのワクチンメーカーさんの製品が没になったたです。
あと、今年から小児のワクチンの摂取量が増えます。国際規格に適応するためですが、
1歳(6ヶ月)ー3歳未満;0.25ml*2回
3歳ー13歳未満;0.5ml*2回
13歳以上;0.5ml*1回(従来通り)
今までは1歳未満で0.1ml、1-6歳未満で0.2ml、6-13歳未満で0.3mlでした。
こう考えると、年齢によっては従来の倍以上のワクチンをうつことになります。もちろん安全上は問題ないし、従来ならワクチンをうってもインフルエンザにかかる方が多かったので、予防効果は高いと思います。ただ、何か出てくるリスクも増えるような???そのため、しばらく様子見で、11月からワクチン接種を考えています。
ご協力宜しくお願いします。
なお、ワクチンの予約は10月16日からです。
料金は1回接種の方は昨年と同じですが、2回接種の方は少し上がります。予約のときの聞いてください。
投稿者: 医療法人翠樹会 岸田内科医院
2011.09.15更新
今回が、子宮頚癌ワクチンについて書くのも最後かもしれません。今回の公費での負担は、一旦来年の3月末で終了する可能性があります。(多分、来年度も引き続き中学1年から高校1年までは公費負担となると思っていましたが、震災などの影響で実際予算がおりるかは分からなくなりました) そのため、無事に3回とも公費負担でワクチンを接種するためには、9月中に1回目の接種を済ませておく必要性があります。もともとは高校1年生までの枠で、ワクチン不足によるために高校2年生も接種できていましたが、中学生も接種する必要性が出てきました。そんため、今月は中学生の方が多く来られています。多少の痛みはあるようですが、この機会に是非接種してください。
あと、現在の子宮頚癌ワクチン(サーバリックス)はHPVの16,18型に対してのワクチンです。そのワクチンに更に6,11型を追加したガーダシルというワクチンも発売されました。このワクチンは子宮頚癌以外に尖圭コンジローマや外陰上皮腫瘍、腟上皮内腫瘍に対して予防効果があります。一応9月15日から公費負担の対象にはなりましたが、実際のワクチンは流通していないので、今年度はサーバリックスのみと考えて差し支えないと思います。ただ、来年度以降も子宮頚癌ワクチンの公費負担が続くなら、サーバリックスからガーダシルにシフトするかもしれませんね。
投稿者: 医療法人翠樹会 岸田内科医院
2011.06.28更新
最近はワクチンの話ばかりですね。開業するまではワクチン業務に関わっていませんでしたので、ワクチンの内容がこんなにコロコロ変わるのかとビックリです。
さて日本脳炎ワクチンですが、平成22年からワクチンが変更となり積極的勧奨となったのは前述のとおりです。今までは接種年齢は以前と同じで1期が6ヶ月以上90ヶ月(7歳半)未満で、2期が9歳以上13歳未満でした。今回は平成7年6月1日から平成19年4月1日生まれの方を特例に追加することになりました。4歳から16歳という感じですね。接種回数は同じですので、1期で3回(ただし3回目は1年あける)、2期で1回です。いままで接種したことがある方は回数が減りますので、その旨教えていただければ結構です。夏に向けて蚊が多くなってきますので、早めの接種をおすすめします。
MRワクチンですが、来年4期の高校3年生の対象となる方で、高校2年で修学旅行で海外などに行かれる方が対象です。役場で申請書を提出してからになりますのでご注意ください。
最後に子宮頚癌ワクチンですが、高校2年生の方は既に接種が再開してますが、その他の方は9月ごろからの可能性が高いです。徐々に遅くなり申し訳ないのですが、ご了承ください。
投稿者: 医療法人翠樹会 岸田内科医院
2011.06.02更新
もともとは京都市の情報なので、多少合わないところもあるかもしれませんが、概ねの傾向は分かると思います。
最近は感染性胃腸炎が多いですね。インフルエンザなどは下火になっていますが、時々報告はありますね。手足口病、ヘルパンギーナが増えてきているようです。いよいよ夏の感染症が増えてきますね。あと、溶連菌感染もありまし、水痘(水ぼうそう)も見うけられます。
2歳以下では突発性発疹の報告が今年でもっとも多いようです。
投稿者: 医療法人翠樹会 岸田内科医院
2011.05.17更新
もう5月の半ばというのに、インフルエンザがでます。一般的にはB型と思うのですが、ここら辺りではA型です。いつまで続くのでしょうね。
GWに生駒メディカルで当直をしていたときには、B型が多かったです。この当直のおかげで、小児科の先生に指導していただきました。予防接種も開始し、小児の子も見れるようになりました。さすがに発達障害などは無理ですが。。。
今日、初めてDPTの予約をいただきました。初めてってなんかうれしいですね。
投稿者: 医療法人翠樹会 岸田内科医院
2011.04.14更新
4月から当院でも小児の定期予防接種が可能となったことはHPでも書きました。どこのクリニックでも定期の予防接種が可能というわけではなく、町の予防接種事業に参加するクリニックだけが許可されます。具体的に書くと、BCG・ポリオの集団接種に出向することです。(その前に医師会の許可がいたりするのですが、その辺は置いといて)
ということで、昨日初めてBCGをうちました。担当の先生の横で見学してからですが。その前に、最近小学生はうたないなと思ってましたら2003年に小学生や中学生に対しては中止になっていたのですね。勉強不足でした。確かにツ反などをしてからうつとなるとややこしいですよね。
実際のBCG接種は、なかなか難しかったです。もちろん、手技的には簡単なのですが、力の入れるポイントがつかみにくかったです。9本の針がついているスタンプを2箇所押すのですが、右腕をプルプルさせながら押し付けても、なかなか出血しませんでした。教科書的には2,3箇所の出血を目指すとあるのですが。。。ベテランの先生に伺っても、出血はなかなかしないということでしたので、吉としましょう。対象の子供さんも6ヶ月未満のため、3ヶ月位の小児から6ヶ月ぎりぎりまで多様であり、体格にかなりの差があるので余計にそう感じたのかもしれません。今回は30数名の人数で、実際私がさせていただいたのは10人弱ぐらいでしょうが、ワクチンが初めてのお母さんも多く、お母さんも不安、私も緊張ぎみということでちょっと変な空気が流れてましたね。私の本番は10月からなので、それまでには慣れておきます。
投稿者: 医療法人翠樹会 岸田内科医院
2011.04.05更新
今年もすでに4月となりました。4月1日は非常に暖かく、春まっしぐらと思いましたが、なかなか気温は上がりません。朝夕はまだ少し寒いですね。
私事ですが、この4月から医師会の介護保険の仕事や、精華町の集団予防接種の機会を頂くことができました。正直にいうと介護保険は順番で回ってきて、集団予防接種は当院で定期予防接種をするために(逆に定期予防接種をするには集団予防接種に出向しなければいけない)行きます。もともと奈良の病院に勤務していた関係上、他の先生方とコミュニケーションできる場面が少なかっただけに、この機会をもって医師会にも慣れ、また地域医療にも貢献したいと思っています。
さて、今週から介護保険も始まるし、がんばろうっと。
投稿者: 医療法人翠樹会 岸田内科医院
2011.03.25更新
3月24日の医薬品等安全対策部会安全対策調査会で「死亡例の詳細情報や国内外の疫学的情報も含めた包括的なデータが検査用された結果、ワクチン接種と死亡との間に直接的で明確な因果関係及び、同時接種に起因する重篤な副作用の増加は認められていないことから、特に安全性上の懸念は認められない」と判断されました。厚生労働省は、3月末までに再度専門家会議を開催し、4月1日からの接種を再開する方針が出ました。同時接種はダメではないが、当院では同時接種を控える予定です。ただ、4月1日までにはしばらく時間があるので、もう少し考えます。多分、ロットの返品などがあったので、流通にはしばらく時間かかるでしょうね。
投稿者: 医療法人翠樹会 岸田内科医院
2011.03.24更新
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、亡くなられた方々とご遺族の皆様に深い哀悼の意を捧げます。
また、被災地の皆様、ご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。ならびに、災害の復旧に従事される方々に心よりの敬意を表し、感謝申し上げます。 被災地の一日も早い復興と安全を祈念いたします。
地震の影響は計り知れません。原爆や放射能の問題も深刻で、徐々に食料や水にも影響を与えているようです。また府医師会の先生方が被災地へ救援にいかれてます。その様子も医師会のブログなどで報告されており、現場の雰囲気がひしひしと伝わってきます。(皆さん、結構文章がうまかったりする!)
我々開業医はおいそれと被災地へは行けませんが、もう一度しっかりと目の前の患者さんに向き合い、不安定な世間に流されることが無いようにしなければならないと思います。でも、内科医にとっては薬が命って所があります。今回の地震でチラージンという薬を作る工場が被害を受けたようです。甲状腺のお薬で、患者さんにとっては日常生活を送る上で非常に大切なお薬です。直ぐに緊急輸入の措置が取られたようですが、ある程度リスクの分散も大事だと気づかされました。また、漢方も入手しにくくなってきているようです。
患者さんには何かと不便をおかけするかもしれませんし、同じお薬が無い場合は代換えのお薬になるかもしれませんがご了承のほど宜しくお願い申し上げます。
投稿者: 医療法人翠樹会 岸田内科医院
2011.03.05更新
こんな話題ばかりで申し訳ないですが。。。
ヒブ・小児肺炎球菌ワクチンを接種されたお子さんが4名亡くなったという報告が3月にされたようです。因果関係は不明ですが、そんため一時的にワクチン接種を見合わせるように厚生労働省からお達しがきました。ワクチンは1回目の子もありますが、2回目の子もあり、また、2種の同時接種の子やDTPとあわせた3種同時接種の子もいます。とりあえず、3月7日のワクチン接種副反応委員会でなんらかのコメントが出ると思いますが。。。。
当院で今週ワクチンを打たれた子は、1名発熱を認めた以外は大丈夫でした。
投稿者: 医療法人翠樹会 岸田内科医院