2017.06.15更新

膵臓癌は膵臓に発生する悪性腫瘍のことで、発症すると5年生存率が9%と非常に深刻な病気です。残念な事に、膵臓癌を患う方は年々増加の傾向にあり、がんで亡くなる方に分類しても5位という結果になっています。

膵臓癌の症状は、「黄疸」や「食欲不振」、「腹痛」「体重の減少」などがあげられます。しかしこれらの症状は膵臓癌でなくとも起こる場合があるため、やや自覚症状に乏しい病気と言えるでしょう。

原因としては、明確な形で分かってはいないものの、高たんぱく質かつ高脂質となる食の欧米化による関係性が疑われており、いわば生活習慣による影響は少なくないという事でしょう。また、糖尿病やピロリ菌感染などの既往歴を持っている場合に関しても、膵臓癌を引き起こす可能性があると言われています。

膵臓癌の治療は、外科手術や化学療法によるもの、あるいは放射能療法などが検討されます。治療方法が存在しない病気ではありませんが、何より早期発見が重要です。自覚症状が乏しいため、進んで病院に検査に行く事は難しいかもしれませんが、定期検診を受けていれば少なからず発見の可能性は高まります。

生存率がそれほど高くない病気のため、少しでも気になる症状があれば専門医に相談してみるべきです。京都府相楽郡にある当院では、膵臓癌に関するご相談を承りますので、ご不安な方はぜひご連絡頂ければと思います。

投稿者: 医療法人翠樹会 岸田内科医院